Bさんの状態に該当する障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)の判定として、最も適切なものを1つ選びなさい。
問題 115
次の事例を読んで、問題114から問題116までについて答えなさい。
〔事例〕
Bさん(72歳、女性)は1ヵ月前に脳出血(cerebral hemorrhage)で倒れて、不全麻痺は残ったが、自力でベッドから車いすに移乗できるまでに回復した。食事や排泄はベッドから離れて行えるようになり、在宅で生活することになった。Bさんは長女と同居しているが、長女は働いていて日中不在なので、介護保険の訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用することになった。
Bさんは日中はベッド上での生活が主体である。車いすの左側のブレーキをかけ忘れることや、左側の物に気づかずに衝突してしまうことがある。また、食事の時にお膳の左側の食べ残しが目立ち、屋内の生活にも何らかの介助が必要である。
[第30回(2018年) 総合問題]
正解は 3
ランクB1
ランクA1とは、介助を必要とするものの、日中はほとんどベッドから離れて暮らせる状態を指します。
「日中はベッド上での生活が主体」とあるBさんの状況にはあてはまりません。
よって不正解です。
ランクAの基準が、「外出には介助が必要ではあるものの、屋内での生活は自立している」というものなので、屋内の生活で介助を必要としているBさんの生活には当てはまりません。
よって不正解です。
ランクB1とは、屋内での生活に何らかの介助が必要ではあるものの、自力で車いすに移乗し、食事や排せつはベッドから離れて行うことが可能な状態を指します。
Bさんの状況にあてはまるため、正解です。
ランクB2は、ベッドから車いすへの移乗に介助が必要な状態を指します。
自力で移乗ができるBさんの状況にはあてはまらないので、不正解です。
ランクC1は、「1日中ベッド上で過ごし、食事や排せつ、着替えに介助が必要ながらも、寝返りは自力で打てる」という状態です。
食事や排せつはベッドから離れて行えるBさんにはあてはまりません。
よって不正解です。
ポイント解説
厚生労働省が1991年に公表した『障害高齢者の日常生活自立度判定基準』では、障害高齢者の自立度が、完全に自立している「J1」から最も要介護度の重い「C2」までの8段階に分けられています。
各段階の基準を把握し、過不足ない支援を行うことが必要です。
障害高齢者の日常生活自立度(寝たきり度)判定基準
[生活自立・ランクJ]
何らかの障害があるが日常生活はほぼ自立しており、独力で外出することができる
- J1:公共交通機関等を利用する
- J2:隣近所までなら外出できる
[準寝たきり・ランクA]
屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出できない
- A1:介助により外出し、日中はほとんどベッドから離れて生活する
- A2:外出の頻度は少なく、日中も寝たり起きたりの生活をしている
[寝たきり・ランクB]
屋内での生活は何らかの介助を用紙、日中もベッド上での生活が主体であるが、座位を保つことができる
- B1:車椅子に自力で移乗し、食事、排せつはベッドで行う
- B2:介助により車椅子に移乗する
[寝たきり・ランクC]
一日中ベッドで過ごし、排せつ、食事、着替えに介助を要する
- C1:自力で寝返りを打てる
- C2:自力では寝返りを打てない
