帰宅するときの娘の発言に対する、介護福祉職の共感的な言葉がけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
問題 29
次の事例を読んで、問題28、問題29について答えなさい。
〔事例〕
Fさん(85歳、女性)は中等度の認知症(dementia)がある。同居していた娘の支援を受けて生活してきたが、症状が進行してきたために、介護老人福祉施設への入所が決まった。入所当日、介護福祉職はFさんの付き添いで娘が来た時に初めて会った。介護福祉職が、「はじめまして、よろしくお願いします」と挨拶をすると、娘は少し緊張した様子で、「お願いします」とだけ答えた。娘は、介護福祉職の問いかけに応えるまで時間がかかり、また、あまり多くを語ることはなかった。持参した荷物の整理を終えて帰宅するとき、娘が寂しそうに、「これから離れて暮らすんですね」とつぶやいた。
[第33回(2021年) コミュニケーション技術]
正解は 5
「お母さんと離れて暮らすと寂しくなりますね」
「心配しなくても大丈夫ですよ」は共感的な言葉かけではなく、安心させるための言葉かけなので不正解。
「私も寂しい気持ちは一緒です」はFさんの娘と初対面であることを踏まえると、私の気持ちが本当にわかるのかと疑問を抱かせかねない言葉なので不正解。
「元気を出して、お母さんの前では明るく笑顔でいましょう」は、共感的な言葉かけではないので不正解。
「お母さんに毎日会いに来てください」は介護福祉職の考えを押し付ける言葉であり、Fさんの娘に過度な負担を与える恐れがあるので不正解。
「お母さんと離れて暮らすと寂しくなりますね」は、Fさんの娘の気持ちに共感する姿勢を示す言葉かけなので正解。
ポイント解説
「これからは離れて暮らすんですね」とつぶやいていることから、Fさんの娘が母親と離れて暮らすことを寂しく感じていることがわかります。Fさんの娘の気持ちに寄り添った言葉を選びましょう。
