次のうち、キューブラー・ロス(Kubler-Ross, E.)が提唱した終末期にある人の死の受容過程のうち、「死は避けられないと知り、さまざまな喪失感を抱く段階」に該当するものとして、適切なものを1つ選びなさい。
正解は 4
抑うつ
1不正解
否認
否認は死の運命を受け止められず事実を否定する時期を指し、喪失感を感じる段階ではないため不正解。
2不正解
怒り
死に対する激しい怒りの感情が現れるのが怒りの段階であり、喪失感を抱く過程とは異なるため不正解。
3不正解
取り引き
神頼みのように「病気さえ治れば」と条件を掲げるのが取り引きの特徴であり、喪失感を経験する段階ではないため不正解。
4正解
抑うつ
抑うつは死が避けられないと理解し、多くの喪失感を抱く時期であり、うつ状態に陥ることもあるため正解。
5不正解
受容
自身の死を受け止めるのが受容の段階であり、喪失感を経験する段階とは異なるため不正解。
ポイント解説
【死の受容過程5段階】
精神科医キューブラー=ロスが提唱した、人が死を受容するまでの心理的な過程を整理しておきたい。
| 段階 | 名称 | 特徴的な心理状態や行動 |
|---|---|---|
| 第1段階 | 否認 | 「そんなはずはない」「信じられない」と、死の事実を認めようとしない。 |
| 第2段階 | 怒り | 「なぜ自分がこんな目に」と、家族・医師・運命など、様々な対象に怒りを向ける。 |
| 第3段階 | 取引 | 「〇〇をするから助けてほしい」と、神や人知を超えた存在と交渉(取引)を試みる。 |
| 第4段階 | 抑うつ | 避けられない死という現実に直面し、深い悲しみや絶望感、無力感に苛まれる。 |
| 第5段階 | 受容 | 感情的な混乱が収まり、自らの死を静かに受け入れ、穏やかな心境になる。 |
