次の記述のうち、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)の特徴として、適切なものを1つ選びなさい。
正解は 1
近時記憶(新しい記憶)の障害は、初期から始まる。
1正解
近時記憶(新しい記憶)の障害は、初期から始まる。
新しく体験した事柄や情報の記憶が困難になる近時記憶(新しい記憶)の障害は、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)の初期から現れる典型的な症状であるため正解。
2不正解
特徴的な症状として幻視がある。
幻視という症状はレビー小体型認知症に特徴的に見られるものであり、アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer's type)の特徴的症状ではないため不正解。
3不正解
脳にアミロイドβが沈着し始めると、すぐに発症する。
脳内でのアミロイドβ蓄積は症状出現の数十年前から開始され、発症は緩やかに進行するため、蓄積開始と同時に発症するわけではないため不正解。
4不正解
歩行障害が多く現れるのは、初期の段階である。
歩行機能の障害は認知症の進行とともに現れるものであり、初期段階で多く見られる症状ではないため不正解。
5不正解
嚥下障害が多く現れるのは、初期の段階である。
嚥下機能の障害は疾患の末期段階において顕著に現れる症状であり、初期段階の特徴ではないため不正解。
ポイント解説
アルツハイマー型認知症は、最も一般的に見られる認知症である。
初期の典型的な症状は、新しい出来事を記憶するのが困難になる「近時記憶障害」。
脳内では、症状が現れる数十年も前からアミロイドβという物質の蓄積が始まるため、病気はゆっくりと進行する。
そして、病状が中期から末期へと進むにつれて、歩行や嚥下(えんげ)の障害が目立つようになる。
なお、実際にはないものが見える「幻視」は、アルツハイマー型ではなくレビー小体型認知症でよく見られる特徴的な症状である。
