ログイン サイトマップ

メニュー

介護求人数No.1介護・医療求人サイト

みんジョブ
高齢者介護に関する公開求人票数 No.1
  • 0 お気に入り
  • 最近見た求人
  • 無料で会員登録する
  • 求人を探す
  • よくわかる介護求人ガイド
  • 介護資格試験対策 ケアスタディ
  • みんジョブちゃんねる
  • みんジョブニュース
  • みんジョブ
  • みんジョブニュース
  • 介護職1年目が学ぶべきこと
  • 介護現場で情報共有をムダなく正確に行うには?新人介護職向け実践ガイド!

介護現場で情報共有をムダなく正確に行うには?新人介護職向け実践ガイド!

介護現場で情報共有をムダなく正確に行うには?新人介護職向け実践ガイド!
最新更新日2025/10/14

介護の現場では、職員一人ひとりの気付きが大事です。小さな気づきを共有しないことで、利用者さんの重要な変化を見逃してしまうこともあります。
一方で新人のうちは「こんなことで呼び止めていいのかな」「忙しそうで話しかけづらい」「変なことを言って怒られたらどうしよう」と感じてしまうものでもあります。

今回は新人介護士のカイゴさんと先輩の猫・うめが、業務での情報共有のコツについて会話形式で解説していきます。

登場キャラクター
カイゴさん
現場に入って間もない新人介護士1年目。少しシャイな性格。
うめ
介護に詳しくて、少しおせっかいな猫。3度の飯よりお喋りが好き。
目次 / INDEX
  • コツ1:尻込みせずに報告・相談する
    • NG:報告や相談を遠慮してしまう
    • OK:「気になる」レベルのこともすぐに共有する
  • コツ2:背景や理由を踏まえて説明する
    • NG:端的に伝えようとしすぎて伝わらない
    • OK:背景・課題・目的を共有したうえで相談する
  • コツ3:事実と推測を分けて伝える
    • NG:「事実」と「推測」が混在している
    • OK:「事実」と「推測」を区別し、具体的な言葉や数値で報告する
  • まとめ:情報共有のコツを活かして正確に無駄のない情報伝達をしよう

コツ1:尻込みせずに報告・相談する

ある日の午後、カイゴさんは利用者さんの様子が気になっていました。

カイゴさん
さっきの利用者さん、ちょっと元気なかったけど...先輩は忙しそうだから報告しにくいな...様子見でもいいか...。

結局その場では誰にも伝えず、そのまま業務を続けることに。しかしその日の夜、その利用者さんが発熱し、慌てて看護師を呼ぶことになってしまいました。

NG:報告や相談を遠慮してしまう

カイゴさん
ということがあって...様子がちょっと変だなって思ったんですけど、言えなくて...。
うめ
そうだったんですね。報告できなかったのは、何か理由があったんですか?
カイゴさん
みんな忙しそうだし、自分の思い過ごしかもしれないと思うと報告しない方がいいかなと思って...。
うめ
その気持ち、よくわかります。でも、"ちょっと変かも"と思った感覚、すごく大事なんですよ。
カイゴさん
え?でも確信がないので言いにくいです...。
うめ
確信がなかったり、『これは○○です』と断言できないことでも報告していいんですよ。
カイゴさん
そうなんですか?例えば、どういうことを報告すればいいんでしょう?
うめ
"いつもと違う"という気づきそのものです。たとえば"なんとなく表情が暗い"なども重要な情報ですよ。
カイゴさん
でも、それだけじゃ大したことじゃないかもしれませんよね...?
うめ
ひとりの視点では"大したことない"ことでも、他のスタッフの視点を合わせると問題が見えてくることもあるんです!
カイゴさん
他のスタッフの視点…?それってどういうことですか?
うめ
例えば、カイゴさんが"顔色が悪い"と報告し、その後のスタッフが"昼も元気がない"、"夜中に咳をしている"と報告があれば、もしかしたら朝から体調が悪かったのかもしれないと気づくことができますよね。
カイゴさん
なるほど!自分が報告しないことで、そのパズルのピースが欠けてしまうんですね。
うめ
その通りです!なので"ちょっと気になる"も立派な報告なんですよ。
うめ
では、良い例をみてみましょう!

OK:「気になる」レベルのこともすぐに共有する

カイゴさん
先輩、少し相談してもいいですか?利用者さん、今朝あまり食事が進んでいらっしゃらなくて気になっています。特に発熱はなさそうですが、声のトーンが少し低めでした。

先輩に共有したところ、すぐに他のスタッフやかかりつけの医師に共有することになりました。すると、今朝から胃腸へのウイルス感染があると判明し、薬が処方されました。

カイゴさん
うめさん、気になったことをすぐに報告したことで、利用者さんの不調をいち早く発見することができました!
うめ
素晴らしいですね!新人のうちは判断が難しいことも多いので、「気になる」レベルでも、まずは報告を合言葉に行動する方が良い結果につながることが多いんですよ。
カイゴさん
わかりました。ゆくゆくは自分で判断できるようになるために、先輩がどんなふうに対応しているかを見て学んでおきます!

POINT

  • 「迷ったら報告」を情報共有の基本にする
  • 「いつもと違う」という違和感を大切にする

コツ2:背景や理由を踏まえて説明する

ある日、カイゴさんは事務所にいる先輩にある利用者について報告と相談をしに行きました。

カイゴさん
先輩、ちょっと相談してもいいですか?入浴介助を椅子浴にしたいと思うんですが、いかがでしょうか?
先輩
...うん?なぜ椅子浴にしたいの?
カイゴさん
えっと...通常の介助だと危ないからです。
先輩
危ないから...?何かあったの?誰かが怪我をしたとか?
カイゴさん
怪我はなかったんですが、先ほど利用者さんが転びそうになったので、椅子浴でやった方がいいかと思って...。

結局、一から状況を確認することになり、先輩の仕事も中断。かえって時間がかかってしまいました。

NG:端的に伝えようとしすぎて伝わらない

NG:端的に伝えようとしすぎて伝わらない
カイゴさん
ということがあって...忙しそうだったので、できるだけ短めに報告したんですけど、全然うまく伝わらなくて...。
うめ
短く伝えようとするのはいい心遣いですね!ただ、説明を端折りすぎてしまっていたので相手が状況をイメージできなかったんでしょうね。
カイゴさん
そうだったんですね...もっと時間をかけて詳しく話した方がよかったんでしょうか?
うめ
時間をかけなくても、「何が課題になっていて、どうしたいか」をしっかり伝えれば、端的で分かりやすい説明ができますよ!
カイゴさん
今の課題と、どうしたいか...ですか?
うめ
そうです!では具体的な例をみてみましょう!

OK:背景・課題・目的を共有したうえで相談する

OK:背景・課題・目的を共有したうえで相談する
カイゴさん
入浴介助を椅子浴に変更できないか相談させてください。理由としては、5分ほど前に利用者さんの歩行にふらつきが見られました。
これから入浴の予定なので、通常通りの介助を行うのが不安です。

カイゴさんの相談を受けた先輩は「分かりました」と頷き、入浴は椅子浴で行うことになりました。また今朝の歩行状態を記録し、他のスタッフにも共有しました。

カイゴさん
うめさん、課題を共有することを意識したところ、いつもよりスムーズに相談することができました!
うめ
早速実践できていて、素晴らしいですね!今何が課題になっているかを意識することで、自分の思考も整理しやすくなるんですよ!
カイゴさん
確かにそうですね。今の課題を意識することで解決策も思い浮かびやすかったです!
うめ
いいですね!"何が心配で、どうしたいか"が明確に伝えられると、相手もすぐに行動しやすくなるんですよ。

POINT

  • まずは「自分がどうしたいか」という結論を相手に伝える
  • その上で相談の課題・背景・目的を共有する

コツ3:事実と推測を分けて伝える

午後の巡回後、カイゴさんは次のスタッフに引き継ぎをしようとしました。

カイゴさん
この利用者さん、調子が良くなさそうなので引き続き見守りをお願いします。
スタッフ
分かりました。調子が良くなさそう、というのはどうしてそう思ったんですか?
カイゴさん
なんだか顔色が良くないし、咳をしていたのでそう思いました。
スタッフ
熱はありましたか?
カイゴさん
えーっと、大丈夫そうでした。
スタッフ
大丈夫ということは、実際に測ったのですか?
カイゴさん
いえ、測定していないです...。

その後も細かい確認が続き、想定よりも引き継ぎに時間がかかってしまいました。

カイゴさん
ということがあって...引き継ぎの際、どうしたら上手く伝えられるんでしょうか?
うめ
なるほど。もしかしたらそれは、「事実」と「推測」を混ぜて伝えてしまっているのが原因かもしれません。

NG:「事実」と「推測」が混在している

カイゴさん
「事実」と「推測」...ってどう違うんですか?
うめ
例えば、先ほどの利用者さんの例で考えてみましょう。先ほどカイゴさんは調子が悪いと思った理由としてどういうことを挙げましたか?
カイゴさん
えーっと、顔色がいつもより白いことと、咳をしていたことですね。
うめ
それが"事実"です。顔色がいつもより白いことと、咳をしていることは誰がみても変わらず明らかなことですよね。
カイゴさん
確かにそうですね!では反対に、様子がおかしいな?と思うかどうかは人によって基準が違うので、これは『推測』ということでしょうか?
うめ
いい気付きですね!その通りです。報告の際は、誰がみても変わらない事実を伝えることを意識するのが重要なんですよ!
うめ
では良い例をみてみましょう!

OK:「事実」と「推測」を区別し、具体的な言葉や数値で報告する

カイゴさん
利用者さんについての共有です。昼食時、食事の進みが悪く、咳をされていたため声をかけたのですが本人からは笑顔がみられ、ご飯も普段と同様に8割ほど食べられていました。
顔色自体は普段よりも白く見えました。バイタルは36.5℃でした。

引き継ぎを受けたスタッフはすぐに状況を理解し、この後の訪室時に体温測定を行うことと、体調変化に気を配ることを共有してくれました。

カイゴさん
うめさん、事実と推測を分けて伝えることを意識したらいつもの半分ほどの時間で引き継ぎができました!
うめ
素晴らしい報告ですね!また、もし伝えておくべき推測がある場合は、どこからどこまでが推測なのかを明確に伝えるとより良いですよ!
カイゴさん
わかりました!これからもスムーズに引き継ぎができるよう気を付けます!

POINT

  • 「事実」と「推測」を分けて伝える
  • 具体的な数値・動作・言葉で記録・報告する
  • 「思った・感じた」より「見た・聞いた」を伝える

まとめ:情報共有のコツを活かして正確に無駄のない情報伝達をしよう

カイゴさん
情報共有のコツを学習したおかげで、より正確に素早い報連相ができるようになってきました!
うめ
素晴らしい!これらのコツはスタッフ同士だけではなく、利用者さんやご家族の方に対しても応用できますよ。
カイゴさん
確かにそうですね!色々な場面で活用していきます!
うめ
今回の話をまとめると「素早い情報共有」のポイントは以下の3つです!
まとめ:情報共有のコツを活かして正確に無駄のない情報伝達をしよう

新人のうちは、報告・連絡・相談を最初から完璧に行うことは難しいものです。これらのコツを意識しながらさまざまな状況で経験を積んでいくことで、より効率的な情報共有ができるようになっていきます。
毎日の業務のなかでこれらのコツを活用し、どんな現場でも活躍できる人材を目指していきましょう。

うめ
次回は「介護現場でのコミュニケーションのコツ」を紹介します!
カイゴさん
次も必ずチェックします!
このページをシェア
  みんなの介護

監修 みんなの介護
専門分野:

最新の介護ニュースを毎日お届け!すべて無料で公開中😊介護に関わるすべての人に役立つ情報を届けます。老人ホームをお探しの方、入居の相談をしたい方はこちら!

人気の記事

  1. ニッポンの介護学

    第21回

    介護職員の人手不足をデータから徹底検証!生産年齢人口の減少に反して介護労働者は219万人から383万人へ!!

  2. ニッポンの介護学

    第935回

    政府が掲げる「介護離職ゼロ」の現状は?厚労省は有料老人ホームの新設支援にも乗り出した

  3. ニッポンの介護学

    第843回

    高齢ドライバーの2割に認知症の疑い!高齢者による事故防止には自動運転普及のための法改正も必要

  4. ニッポンの介護学

    第354回

    超高齢社会で介護ビジネスにチャンスあり?儲かる事業をデータで徹底検証!

  5. ニッポンの介護学

    第936回

    介護事業者倒産、過去最多ペースへ。加算の形骸化が問題に

連載コンテンツ

  • ニッポンの介護学

    日本の介護や医療、年金の現状を、定量的なデータから推考するロングコラムです。

  • 介護職1年目が学ぶべきこと

    介護職・ヘルパー1年目の悩みをすばやく解決!具体的な事例や図版を元に猫のうめが分かりやすく解説。

  • 現役介護福祉士・こはるのほのぼのエピソード

    現役介護福祉士・こはるさんが実際に体験したほのぼのエピソードを漫画化したコンテンツです。

  • センパイへのメッセージ

    経験豊富なセンパイへのインタビュー企画。介護職のリアルな声をお届けします。

  • 看護師のトリセツ 介護士のトリセツ

    看護師と介護士のすれ違い・衝突はなぜ起きるのか。介護士の夫を持つベテラン看護師が悩みを解決します。

  • 運命のカイゴ転職 〜これからの働き方見つけた〜

    異業種から介護業界への転職に成功した方に、きっかけや仕事の魅力をインタビューした企画です。

  • オカリナと学ぶ カイゴのおカネクラブ

    介護職の賃金問題について、看護師として介護現場での勤務経験がある、おかずクラブ・オカリナさんと一緒に学んでいく企画です。

  • 崖っぷちホームへようこそ!

    退職者が相次ぎ現場の雰囲気は最悪。“崖っぷち”老人ホームを一人の女性介護リーダーが救う漫画です。

  • 未経験からの挑戦 ゼロからのヘルパー

    介護経験ゼロの主人公、斉木勝(40)がヘルパーとして成長していく様子を描いた漫画コンテンツです。

  • 木曜和田劇場 〜介護の常識を疑え〜

    介護業界でカリスマの呼び声高い和田行男さんが“理想の介護”を語る動画コンテンツです。

  • あおいけあ物語 "あたりまえの介護"はじめました

    小規模多機能型施設・あおいけあを舞台に、“あたりまえの介護”を新米介護士が学んでいく漫画です。

  • ノンフィクション作家・中村淳彦が介護の"リアル"に迫る 介護対談

    ノンフィクションライター・中村淳彦さんが現場の最前線で働くゲストを迎える対談企画です。

スカウトなら、内定率約2倍!
介護求人を探す。
ケアスタディ
アップストアリンク ロゴ グーグルプレイストアリンクロゴ
みんジョブちゃんねる

施設でも!自宅でも!楽々&安全な介護の方法を、動画でわかりやすく解説しています。

うめとこんぶ(+みかん)LINEスタンプ登場!ダウンロードはこちら
はじめての方へ 利用規約 個人情報保護方針 求人掲載のご案内 取扱職種の範囲等に関する明示 運営会社 採用情報
みんなの介護 みんなの介護コミュニティ みんなの介護マーケット コンテンツポリシー
2011 株式会社クーリエ