介護職員志望者向けに奨学金返還助成制度や認知症サポーター養成講座を実施
和歌山市では、介護職を目指す人を含めた学生への支援として「奨学金返還助成制度」を実施しています。
2023年時点では、以下の要件を満たす人が対象です。ただし、卒業予定時期については、毎年度、要件が更新されます。実際に利用を検討する際は、和歌山市のホームページを確認しましょう。
- 定められた年月に大学や短期大学、大学院修士課程、専門学校などを卒業する予定である
- 独立行政法人日本学生支援機構の奨学金を借りている、あるいは借りる予定がある
- 介護福祉士や社会福祉士、看護師など、この制度に参画した対象企業が採用を希望している資格を取得する予定がある
- 対象企業に、卒業あるいは修了した翌年度から対象企業に期間の定めのない雇用をされ、専門的職種として継続して3年以上勤務する意思がある
- 留年をしてない
- 卒業、あるいは修了後に市内に在住する予定がある
(ちなみに、これは2023年の4月から9月の末日までが募集期間となっています。 それ以降にこの制度が実施されているかは、市にお問い合わせてください。)
必要書類を和歌山市総務局総務部総務課に提出することで申請を行い、受諾された場合は奨学金を借り入れていた月数、あるいは借り入れる予定の月数に応じて、助成金を受けることができます。
ただし、この助成は、卒業後に対象企業に就職し、市内在住のうえ継続して3年勤務した時点で交付され、基本的には独立行政法人日本学生支援機構に対して支払われることになるので、注意が必要です。
また、この制度で対象企業となる事業者も募集されています。
以下の要件を満たした事業者が対象です。
- 医療、あるいは老人福祉や介護系の事業を手掛ける法人
- 市内に事業所や本社がある
- 市が指定している12種の専門的職業を採用予定で、採用した人員を市内の事業所などに勤務させる
また、この対象企業になった場合には、助成の対象となる学生に対し、インターンシップや説明会など、在学中に事業研究の機会を与えられるように努めることや、助成が交付される条件が満たされた場合、助成金の半分に相当する額を、和歌山市奨学金返還支援基金に対して支払うことが求められます。
働き手を確保したい企業、そして介護福祉士をはじめ、対象となる資格を取得したい若者を、両面で支える制度です。
その他、同市では認知症サポーターの養成講座を市民向けに無料で行っているほか、企業や専門学校向けの出張講座も実施しています。
ここまで解説してきたように、和歌山市は個人と事業者双方に対する支援が充実していると言えるでしょう。
2023年の高齢化率は30.9%!高齢者の単身世帯も増加

出典:「統計ダッシュボード」(総務省)
「日本の地域別将来推計人口」(国立社会保障・人口問題研究所)
2023年1月時点での和歌山市の人口は35万9,654人でした。
このうち65歳以上の高齢者人口は11万963人で高齢化率は30.9%です。
ちなみに、2023年1月の和歌山県の高齢化率が33.3%です。和歌山市は県内では高齢化率が比較的低い市町村となります。一方、2023年9月の全国の平均が29.1%であることを踏まえると、やはり高齢化が平均以上に進行していると言えます。
和歌山市では、1985年の40万1,352人をピークとして人口が減少に転じました。
直近でも、2018年1月には37万1,042人だったので、5年間で1万人以上の減少という事になります。
世帯についても見ていきます。2020年10月の調査では、高齢者を和歌山市内で高齢者を含む世帯の数は7万1,527件世帯でした。
このうち高齢単身世帯は2万5,088世帯でした。しかも、85歳以上の高齢者の単身世帯が5,404世帯にも上るのです。
今後の予測では、人口の減少傾向が続き2025年には34万4,850人、2045年には29万6,577人と30万人を切ると推計されています。
また、今後も高齢化は確実に進行して、2045年に高齢化率は35.17%になることも推計されているのです。
高齢化が進み、高齢者の単身世帯も増える中で、きめ細やかな介護サービスがますます必要とされるでしょう。
和歌山県和歌山市介護職・ヘルパー
40代女性
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